プレシオサは伝統的なボヘミアンカットガラスで有名なチェコのクリスタルガラスメーカーです。ここでは、プレシオサのABエフェクトとシマーエフェクトの違いと、フラットバックやチャトンなど形状による輝きの違いについてご紹介します。
そもそもABエフェクトとは
ABエフェクトのABは「aurora borealis(オーロラ ボーリエイラス)」の頭文字で、オーロラのように見せる表面加工のことです。プレシオサのラインストーンを含めオーロラ加工されているものをABといいます。
ABエフェクトとシマーエフェクトの違い
シマーエフェクトはスワロフスキー社が開発した新しいオーロラ加工で、コーティングがABエフェクトより薄いのが特徴です。コーティングが濃いABエフェクトは角度によっては白くなりどれも同じような色に見えてしまいますが、シマーエフェクトはコーティングが薄いためクリスタルガラスの色が見えそれぞれのガラスの違いが分かりやすいのが魅力となります。
ラインストーンの形状と輝きの違いについて
ABエフェクトは表面を加工して人工的にオーロラのような輝きを出すものですが、基本的にクリスタルガラスというのは表面にカットを施して光を反射させて輝きを増します。例えば、ボヘミアングラスではレースのような繊細なカットを入れる500PKカットが有名です。
ラインストーンにはダイヤモンドと同じようなカットを施しますが、ラインストーンの底面の形状が輝き具合を左右します。ラインストーンの底面がダイヤモンドと同じくVの字になっているとカット面が多くなり輝きも強いですが、底面が平らなフラットバックはカット面が少なくなりその分輝きも劣ってしまうのです。
ネイルアートやデコレーションをする場合はフラットバックのラインストーンが使いやすいですが、輝きを重視してラインストーンを選ぶならチャトンタイプがおすすめです。
ラインストーンにはいくつものタイプがありそれぞれ用途が異なるので注意が必要です。ここでは、ラインストーンの種類と用途についてご説明します。
ラインストーンのタイプ
ラインストーンは大きく分けて次の4つに分けることができます。
- ・埋め込み型
- ダイヤモンドと同様に、底面が尖ったVの字型になっています。カット面が多くダイヤモンドのように光り輝いているのが特徴です。石座にはめてペンダント、イヤリング、指輪などのアクセサリーに使います。
- ・フラットバック型
- 石の底面が平らになっているタイプです。カット面が少ないため輝きは少ないですが、平らで付けやすいため、ネイルアートやスマートフォンのデコレーションなどに使われています。
- ・カン付き型
- 既にカンが接着された状態で売られています。加工をせずにそのままアクセサリーに使えて便利です。
- ・カシメ付き型
- カシメはバッグや小物に使われる金具です。カシメが付いているラインストーンはその金具を使って布や革などに装着できます。
プレシオサが販売するラインストーンのタイプ
ラインストーンの形状やタイプはクリスタルガラスメーカーによっても異なります。プレシオサが販売するラインストーンには、次のようなタイプがあります。
- ・チャトン
- 埋め込み型のラインストーンで、OPTIMAとMAXIMAの2種類があります。MAXIMAの方がカット面は多く強い輝きです。
- ・フラットバック
- プレシオサのフラットバックのラインストーンには、ひし形、ハート型、フラワー型など可愛らしいデザインが数多くあります。デザインに合わせて選ぶことが可能です。
- ・ソーオン(縫い付け用)
- ラインストーンの両脇に穴が空いているタイプです。糸で生地に縫い付けるので、ドレスや衣装を金具のない石だけで装飾したい方におすすめの形状になります。
- ・ホットフィックス
- 熱で圧着する接着剤がついたタイプで、アイロンで手軽に付けられるラインストーンです。裁縫が苦手な方も、アイロンひとつでかばんや小物を簡単にデコレーションすることができます。
- ・ファンシーストーン
- カット面が多く宝石のような輝きがあるのが特徴です。高価で手が出ないアメジストやサファイヤなどに似た石を、お手ごろ価格でファッションに取り入れることができます。