スワロフスキーとプレシオサは、いずれも細工の美しいクリスタルガラスとして有名です。しかし、具体的にどのような点が異なるのでしょうか。ここでは色や値段、サイズを比較します。
スワロフスキーとプレシオサ
いずれもクリスタルガラスを製造している老舗メーカーで、スワロフスキーの創業は1895年、プレシオサは1948年です。スワロフスキーはオーストリアでヴェルサイユ宮殿やオペラ劇場などのガラスパーツを製造していました。一方プレシオサは高級なクリスタルジュエリーがメインです。しかし宮殿やホテルなどの装飾にも携わっています。
サイズ的な違い
両社の製品には細かな違いもありますが、多くは共通しています。
フラットバックのラインストーンを例に挙げてみると、プレシオサは極小のss2(1.20〜1.35mm)からに対して、スワロフスキーではss3(1.35〜1.50mm)からとなっています。より小さなラインストーンが必要な場合は、プレシオサを選ぶことになるでしょう。
価格の違い
価格は、プレシオサの方がスワロフスキーよりもやや安めに設定されています。といっても品質的にプレシオサの方が劣るということではありません。スワロフスキーとプレシオサの製品を並べて付けても遜色がないほどです。
以前は両者の価格差が2倍程あったといわれていますが、現在はスワロフスキーの価格はプレシオサの1.5〜1.7倍程度です。
色の違い
色に関しては、以前はプレシオサのバリエーションが圧倒的に多かったのですが、最近ではほぼ同等のバリエーション数となっています。いずれも基本的なカラー、オーロラ加工、エフェクト、コーティングを展開しているのです。
スワロフスキーのカラー総数は公開されていませんが、プレシオサは公式サイトにて800色と表明しています。
アクセサリーやデコレーションに使うパーツでは、クリスタルガラスの他にラインストーンがあり、区別がつきにくいです。これらの違いについて解説します。
ラインストーンの種類
ラインストーンとは、ファセットカット(宝石のようなカット)を施した小さなパーツ全般を指します。素材はガラスや天然石、水晶やアクリルなど様々です。服や靴、小物やネイルなどの装飾に用いられます。
スワロフスキーのラインストーンは高級クリスタルガラスで作られており、透明度に優れ、反射率や屈折率が高いのが特徴です。一方アクリル製ラインストーンはファセットカットを行わないため、光の反射による輝きは期待できません。
アクリル製は傷がつきやすい
スワロフスキーはクリスタルガラス製であるため硬度が高く、傷がつきにくい傾向にあります。一方アクリル製ラインストーンの原料はプラスチックなので、接触による傷や汚れが付きやすいのが難点です。ただし、クリスタルガラスと比較すると重量は軽くなるため、ネイルパーツなどに使うと負担を軽減できます。
アクリル製ラインストーンは価格が安いぶん応用範囲が広い
価格的にはアクリル製の方が圧倒的に安いので、それほどの耐久性や高級感は必要ないというのであれば、アクリル製のラインストーンを選ぶのも1つの方法です。
アクリル製のラインストーンは100円ショップなどでも手軽に購入でき、価格的にはスワロフスキーと比較すると1/3〜1/10程で済みます。ネイルやデコなどにも気軽に使えるのがメリットです。
「作ろ!ドットコム」では、スワロフスキー、プレシオサ、アクリル製ラインストーンなど幅広く取り揃えています。