透明度が高く、光沢感のあるクリスタルガラスは上品さも兼ね備えているため、シャンデリアなど様々なインテリアに用いられています。そもそもクリスタルガラスとはどのようなガラスを指すのでしょうか。クリスタルガラスの中でも有名なスワロフスキーには、熱い支持を集める歴史があるのです。ここでは、クリスタルガラスの特徴とスワロフスキーの歴史について解説します。
クリスタルガラスの特徴
クリスタルガラスとは、水晶のような輝きと美しさをまとったガラスのことです。コップや瓶などに使われている一般的なガラスの材料に鉛など特殊な材料を混ぜて作られているため、高い強度を誇ります。また透き通る美しさが特徴で、シャンデリアやテーブルランプなど高級なインテリアなどにも用いられているのです。
スワロフスキーの歴史
クリスタルガラスで有名なブランドといえば、スワロフスキーがまず頭に浮かぶという方も多いのではないでしょうか。スワロフスキーは、オーストリアを拠点とするクリスタルガラスブランドであり、「ダニエル・スワロフスキー」によって誕生しました。スワロフスキーが名を馳せることとなったきっかけが、カッティングマシンの発明です。これまで職人業では叶わなかった高精度のカッティングがマシンによって実現したことで、光沢感や高級感のある美しいクリスタルガラスの製造が実現しました。
その後、カッティングマシンの情報が周囲に漏れないよう、1893年には場所を移して本社と工場を建設し、高級クリスタルガラスの製造にまい進します。そして1995年には創業100周年を記念して博物館をオープンさせ、これまでの功績を広く人々に周知しました。
「誰もが手にできるダイヤモンド」というコンセプトで出発し、これまでにヴェルサイユ宮殿をはじめ、様々な施設の装飾にも携わっています。また、有名人なども好んでスワロフスキーのクリスタルガラスを身につけています。世界中に愛される、由緒あるブランドにまで成長したのです。
透明度やカット、輝きがスワロフスキーにも劣らず美しいと話題なのが、プレシオサのアイテムです。2021年にスワロフスキーがDIY事業から撤退することとなりました。そこでプレシオサが注目を集めているのです。
ここではプレシオサの特徴やストーンについて解説します。
プレシオサの特徴
プレシオサは、ガラス産業が盛んなチェコを拠点にクリスタルガラスの製造を行っているメーカーです。「precious」という言葉に由来しており、実際に上品で貴重な美しいアイテムが豊富に揃っています。プレシオサはスワロフスキーに劣らない輝きを持ち、独自の光沢感でシャンデリアやレストラン、宮殿や高級ホテルなど世界中の多くの施設に使用されています。
プレシオサのストーンについて
プレシオサのストーンは、独自の機械によるカッティングと特殊な加工、そして光の反射の仕方によって、七色の美しい輝きを放つのが特徴です。1つのストーンが様々な色に変化し、フォイルの違いで一味違う色味となるため、アクセサリーなど多くのアイテムに用いられています。シックながらも濃い色合いで、しっかりとした存在感があるのが特徴です。
また、裏側がVカットになっている「チャトン」や裏側が平らな「フラットバック」など様々な形状のストーンがあり、アクセサリーなどのデコパーツとして用いられています。カット面やカット数でランクが分かれており、カラーバリエーションが豊富な点もプレシオサの人気の理由です。